"graduation"
(グラヂュウェーション)
↓
「卒業」
Good afternoon everyone! 再び間が空いてしまいました。
今回は春休みが重なったということで・・・。
さて今回の単語はタイミングがずれましたが、「graduation」、意味は「卒業」です。
一応、様々な意味での「卒業」で使えますが、一般的には「学校の卒業」を指します。
単語自体の説明はほとんどありませんが、今回のメインは文化的な違いです。
小学校や中学校はそこまで変わりはないと思いますが、高校の卒業式から風習の違いが
大きくなるように感じます。
日本では基本的に卒業式は日中行われると思いますが、アメリカの高校の卒業式は一般的に夕方以降に行います。夕方から式が行われて、そのあとに「lei ceremony」
(ハワイではそうでしたが、本土の方の名称はわかりません)があります。
そこでグラウンドなどに立っている卒業生に直接、家族や友達が挨拶をする時間です。
そしてこの後からが本番、というか夕方に卒業式を行う理由に繋がります。
夜に入り、式が完全に終了すると卒業生たちを乗せるバスが到着します。参加者は
そのまま別会場(大抵の場合は少し街から離れたゴルフ場など)へと向かいます。到着後はそのまま早朝まで学校主催の卒業パーティが催されます。そして早朝陽が昇るころに
再びバスで学校まで戻り、そこで解散となります。
この一連の流れを「Project Grad」(卒業プロジェクト)と呼びます。このパーティには
もちろん学校のスタッフや教員なども監視のために参加しますが、基本的には行き先は
教えられません。また私の記憶では電話の持ち込みも禁止だったと思います。なんだか
バラエティー番組のドッキリのような形で進行するイベントです。
(もちろんパーティーに行くということ自体は参加制なので知ってはいますが。)
さて、ここまで聞くとだいぶアメリカンな風習のように思いますが、この行事には伝統以上の理由があります。基本的には自治体から推されるイベントで、思い出作りの側面も
もちろんあります。しかし一番の目的は「卒業生が式のあとで羽目を外して非行に
はしるのを防止するため」とされています。学校監視の下で、不明の行先で一晩過ごし、
クタクタになって帰ることで、卒業の興奮を発散させて日常へ戻すことを
目標としています。
当時からなんとなくこういう目的があるのはわかっていましたが、社会人になってから
より深くこの重要性がわかるようになった気がします。現在ではどう変化しているかは
わかりませんでしたが、インターネットで調べる限りではまだ続いているようです。
抑止の目的を差し置いても、いい思い出作りだったとは思うので、
日本の高校関係者のみなさまも導入検討されてはいかがでしょうか?
いつか周りでこの「Project Grad」を経験される方が出るかもしれません。その時には、
今回の単語、「graduation」と一緒にこの豆知識も思い出してみてください!
それではまた次回!See you next time!
「今週のプチ英語」は隔週火曜日更新予定です。
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